お風呂リフォームの注意点や失敗例を紹介

お風呂リフォームの注意点や失敗例を紹介

お風呂を長年使っていると、どうしても汚れや傷みが目立ってくるものです。
そのようなときは、お風呂リフォームが選択肢の1つになりますが、大きな決断であるため失敗したくないですよね。

そこで本記事では、お風呂リフォームの必要性を判断するポイントや、知っておくべき注意点を紹介します。
納得のいくお風呂リフォームを行うためにも、ぜひ本記事をご参考ください。

お風呂リフォームの必要性を判断する4つのポイント

はじめにお風呂リフォームの必要性を判断する、4つの基準を紹介します。

ポイント①長年の使用による浴室の汚れ

お風呂リフォームが必要かどうかを知るために、まずは、浴室の汚れの度合いを確認してみましょう。

浴室全体が黒ずみ、一見するとかなりひどい状態であっても、多くはクリーニングで状況を改善できます。

クリーニングには2つの選択肢があり、1つ目は市販のクリーニング剤を用いて、ご自身で汚れを落とす方法です。
お近くの薬局やホームセンターで、浴室洗浄剤を購入のうえ、スポンジやブラシと併用しながらクリーニングしてみましょう。
大抵の汚れは、これでキレイに落ちるため、まずはご自身で汚れの程度を確認するためにも浴室清掃をおすすめします。

また、ご自身で掃除しても落ちないガンコな汚れの場合、クリーニング業者に依頼するのも方法です。
業者による浴室クリーニングは、浴室リフォームに比べると費用が安く、工事の必要なく浴室をキレイにできます。

浴室のクリーニングを経てもなお汚れが改善しなかったり、またすぐに汚れがついてしまったりする場合は、お風呂リフォームが必要です。

ポイント②浴室内の床・壁・設備の傷み

続いて、浴室の壁や床、そして浴槽の表面のキズ・ヒビの有無を確認してみましょう。

キズやヒビなどの損傷があると、そこに汚れがたまりやすくなるほか、カビが付着しやすくなります。
キズやヒビが部分的に生じている場合、浴室補修キットを使いご自身で補修を行えば状況を改善できる可能性もあります。
一方で、浴室全体が傷んでしまっている場合は、補修により、かえって見た目が悪くなるおそれもあるため、お風呂リフォームを検討しましょう。

ポイント③浴室の設備の問題

水漏れや大きな損傷など、浴室を使用するうえで支障があり、また危険性を伴うような問題がある場合は、思い切ってリフォームを行うことが望ましいです。

もちろん、該当箇所を修理するという選択肢もありますが、水漏れや損傷が経年劣化によるものである場合は、今後も不具合が次々に起こるおそれもあります。
その都度修理するよりは、浴室ごとすべてリフォームすることで、安全かつ快適にお風呂を使えるようになり、また修理を都度行うという手間とコストも削減できるのです。

ポイント④浴室に求める条件

「子どもの成長に合わせてバスタブを大きくしたい」「バリアフリーにしたい」とお考えの場合は、お風呂リフォームとの相性がよいといえます。
ただし、浴槽だけを交換するのか、浴室全体をリフォームするのかといった点は、目的を明確にしたうえで決めておくことが大切です。

また、ご自身の希望に合ったデザインへ浴室を変身させたい場合も、リフォームが適しています。

お風呂をリフォームする際の6つの注意点

ここからは、お風呂リフォームにおける6つの注意点を紹介します。

➀業者選びの際の注意点

どの業者に依頼するか、という点はお風呂をリフォームするうえで、非常に大切なポイントです。

お風呂リフォームの業者を選ぶ際は、下記のポイントに沿って条件を比較しましょう。

お風呂リフォームの業者を比較する際のポイント

  • 浴室工事の実績
  • お客さま対応の質
  • アフターケアの体制

大きな決断であるお風呂リフォームであるからこそ、豊富な経験のある業者に任せたいですよね。
実績のある業者であれば、こちら側の希望を汲み取りつつ、よりよい提案も行ってくれます。

また、リフォーム工事完了後のアフターケアの体制についても、発注前に詳細を確認しておくことが大切です。

②商品選びの際の注意点

商品を選ぶ際は、サイズや機能、質感をしっかりと確認しておきましょう。

お風呂リフォームで、選ぶ際に特に気をつけておきたい商品の一例は下記です。

選ぶ際に特に注意しておきたいアイテム

  • 浴槽
  • 手すり

上述した商品は、施工後に変更すると追加の費用が発生するため、事前にしっかりと比較および検討しておきましょう。

➀浴槽

浴槽であれば、しっかりと足を伸ばせるか、保温機能やリラックス機能はついているかなど、求めるイメージに近いスペック・機能を搭載している商品を選びたいものです。
質感やデザインに関しても、現物やサンプルを可能な限り見たうえで選ぶことをおすすめします。

また、現在ユニットバスを使っており、在来工法の浴槽に換えたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
ユニットバスは大量生産されているため、安価であるという特徴を持ちますが、デザインが画一的であるという側面もあります。
そのため、使い心地や見た目、デザインの自由度を重視する場合は在来工法の浴槽がおすすめです。

また、浴槽を選ぶ際には、注意点がもう1つあります。
それは、バスタブを導入するときに、搭載されている機能の必要性を検討することです。

現在、市場には多機能なバスタブが多く出回っています。
奮発して多機能なバスタブを導入したものの、「日々の入浴ではほとんど使わなかった」というのはよくあるケースです。
また、このようなバスタブは清掃方法が特殊であったり、使える入浴剤が限られていたりするなど何かと不便な面もあります。

②床

浴室の床選びも重要です。
ひとくちに床といっても「クッション性」「水はけ」「断熱性」など、見た目では分からない特徴があります。
そのため、「小さい子どもがいるから安全性が必要」「冬場は冷えるから断熱性が欲しい」など、目的を明確にしたうえで、細部を綿密に検討しておくことが大切です。

③手すり

高齢者用に、手すりをつける場合も注意が必要です。
手すりの太さやグリップ感は商品によって異なるため、使用者が可能な範囲で実際に試して、本人に合ったサイズや質感を選びましょう。
また「手すりはリフォーム後に自分でつければいいや」という考えも禁物です。
なぜなら、手すりをしっかりと壁に固定するのは簡単ではなく、また取り付ける位置もプロに任せた方が安心だからです。

③費用に関する注意点

費用に関して「商品価格と工事費用は合算されているか」「オプションには追加料金が必要か」といった点には特に注意を払いましょう。

たとえば、ユニットバスのリフォームでは「記載されているユニットバスの本体価格とは別に、工事費用が必要だった」という失敗がよくあります。
また、お風呂リフォームの工事では、資材を運び込む際に、室内や共用部にキズがつかないよう保護する「養生」という作業を行います。
この養生費が工事費用に含まれていない場合は、別途費用を請求されるため、事前に見積もりの詳細を確認しておきましょう。

そのため、業者から見積もりを提示されたら、各費用の内訳を確認し、「こうなった場合は、どうなるのか」という観点で、業者へ積極的に質問することをおすすめします。

④契約時の注意点

「いよいよ、リフォーム工事を発注するぞ」というタイミングで、最終的なすり合わせを業者と行っておきましょう。

具体的に確認すべき事項は、下記をご参考ください。

契約時にお風呂リフォームの業者とすり合わせておくべきポイント

  • パーツの取り付け位置
  • 配管や給湯器を同時に交換できるか
  • 工事中の依頼者側の動き

鏡や給湯器リモコンの設置場所は、事前に依頼者側にて取り付ける場所を指定する必要があります。
また、業者からの説明のみだと実際に取り付けたときのイメージが湧きづらいため、ショールームへ足を運びつつ、パーツのサイズ感や質感も確認しておきたいところです。

また、お風呂を長年使っていて、配管や給湯器が劣化している場合は、リフォームと同時にこれらの交換も行うことが望ましいです
仮に、工事完了後に配管に水漏れが見つかった場合、再度浴槽を取り外す工事が必要になり、費用がかさんでしまうといった事態にもなりかねません。
リフォームと同時に配管の交換を行うと、このような二度手間を防げます。

また工事期間中、依頼者が立ち会うのか、あるいは業者に鍵を預けるのかといった動きも明確にしておきましょう。

⑤リフォームを急ぐ際の注意点

特段の理由がない限り、リフォーム工事を急ぐことはおすすめできません。
なぜなら、急な工事は費用も高くなりがちであり、また工事内容を吟味しきれず、結果的にクオリティが下がってしまうという事態になりかねないためです。

水漏れや給湯器故障といった、急を要する不具合の場合は、リフォームの前にまず修理を依頼しましょう。
どうしてもお風呂リフォームを急がなければならない場合は、信頼できる業者を選んだうえで、業者と密にコミュニケーションをとることがポイントです。

⑥リフォーム工事中の注意点

お風呂リフォームの工事中は、「一時的に温水が使えない」「入浴できない」という不便が起こりえます。
そのため、どのくらいの期間、温水や浴槽が使えないのか、またその期間中の依頼者側の対応に関しても業者側とすり合わせておきましょう。

特に工事期間が長くなれば、それに伴い、お風呂を使えない期間も長くなるため、「親戚の家に泊まる」「銭湯を利用する」など、ご自身でも対応方法を検討しておきたいところです。

工事中に発生しうるトラブルの例

続いては、お風呂リフォームの工事がスタートしたあとに発生するおそれのあるトラブルを3例紹介します。

➀解体後のトラブル

工事が開始され、浴室を解体している最中に問題が起こり、工事期間が予定よりも長引くという事態は想定されるトラブルのうちの1つです。

工事開始前は、床下や壁の中の構造までは目視できません。
壁を壊してみてはじめて「思わぬ配管構造だった」ということも十分にありえます。

そのため、工事期間には余裕を持ち、このような事態になったときに適切な対処を行える、経験豊富な業者を選ぶことが大切です。

②施工ミスによるトラブル

残念ながら、人的ミスをゼロにはできません。
お風呂リフォームの業者が、工事中に設置場所を誤ったり、パーツの搬入時に壁にキズをつけてしまったりするというケースもあります。

このような事態に備えて、交換対応や弁償などに関して、事前にしっかりと業者に確認しておきましょう。

③近隣住民からのクレームのトラブル

近隣住民からのクレームも、お風呂リフォームに際して想定されるトラブルです。

お風呂リフォームは、床や壁を壊す大規模な工事を伴います。
そのため、工事期間中は大きな振動や騒音が断続的に発生し、集合住宅にお住まいの場合は隣室や階下の住民にストレスを感じさせてしまう可能性があります。
また、工事期間中は業者が頻繁に出入りするため、この点も近隣住民に対して気を配っておきましょう。

具体的には、工事前に近隣住民や管理組合に、工事による大きな騒音が発生する旨の報告を行うことが大切です。

お風呂リフォームの4つの失敗例

最後に、お風呂リフォームにおけるよくある4つの失敗例を紹介します。
満足のいくお風呂リフォームを行うためにも、ぜひご参考ください。

失敗例➀換えた浴槽が狭い

せっかく取り付けた浴槽が思ったより狭いというのは、お風呂リフォームでよくある失敗ケースです。

この原因は、近年主流の浴槽のタイプが長方形ではなく、丸みを帯びた形状であるためです。
これは節水を目的としたデザインなのですが、人によっては見た目以上に狭く、窮屈に感じてしまうかもしれません。

防止策としては、やはりショールームで現物を確認しておくことがよいでしょう。

失敗例②浴室が広すぎて寒い

広くてのびのびとした浴室は気持ちがよい一方で、冬場は温まりにくく、寒いという問題もあります。
特に、戸建ての場合はこの傾向が強いといえます。

対策としては、工事前に浴室の広さを見直すほか、断熱工法や浴室暖房の設置が有効です。
また、浴室に窓を設ける場合は、浴室がより冷えやすくなるという点も知っておきましょう。

高齢の方や心臓に疾患をお抱えの方は、浴室が冷えているとヒートショックのリスクを増加させます。
そのため、ご家族にご高齢の方や基礎疾患のある方がいらっしゃる場合は、浴室の寒さ対策について業者に相談したうえでリフォームのプランを決めましょう。

失敗例③使用しない機能・設備が多い

お風呂リフォームで浴室に機能や設備をつけすぎるのも、考えものです。

高機能なオプションは便利な一方で、追加すればするほど費用がかかるため、「本当に必要なのか」という点は事前にしっかりと考えましょう。
また、高機能な設備は、故障しやすいという欠点もあります。
たとえば、ジェットバスは構造が複雑であるため、故障のリスクも高く、定期的なメンテナンスが必要になります。

不必要な機能・設備は、いたずらにリフォーム費用や工事後のメンテナンスの手間を増やすだけなので、オプションに関してはしっかりと吟味しましょう。

失敗例④窓が必要以上に大きい

浴室の窓が大きすぎると、弊害も生まれます。

広い窓は開放的ですが、大きすぎると外から見えやすくなるほか、冬場に浴室の気温が下がりやすくなってしまうという懸念があります。

通常よりも大きい窓を取り付ける場合は、外から見えにくいように、ガラスの材質を工夫しておきたいところです。
また、併せて、寒さ対策として浴室暖房の設置も検討しましょう。

注意点を押さえてお風呂リフォームを依頼しましょう

いかがでしたでしょうか。
今回は、お風呂リフォームを行う際の注意点を、よくある失敗例とともにお伝えしました。
ご自宅の浴室に問題がある場合は、リフォームが必要かどうかの判断を行ったうえで、業者へ発注しましょう。
また、工事を発注する際は、内容や期間、万が一トラブルが起こってしまったときの対応を業者と事前にすり合わせておくことが大切です。

本記事を参考に、納得のいくお風呂リフォームを実現しましょう。

株式会社ライフアドバンスジャパンでは、豊富な実績を活かし、浴室リフォームを行っております。
「お風呂リフォームを検討しているけれど不安だ」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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