ユニットバスをガラス張りにするメリット・デメリットを紹介

近年、新築の住宅あるいは住宅リフォームにおいて、ガラス張りのお風呂が注目されています。
このような背景があることから「自宅のユニットバスをガラス張りにしたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、ユニットバスをガラス張りにするメリットやデメリット、リフォームをする際に押さえておきたいポイントなどを紹介します。
お風呂をガラス張りにリフォームしたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

ガラス張りのユニットバスとは

ガラス張りのユニットバスとは、壁や扉の素材にガラスが使われている浴室のことです。
浴室に隣接する脱衣所や洗面所から浴室内が見える造りや、リビングから浴室内が見える造りなど、ガラス張りにする部分によって、浴室の印象は大きく変わります。

また、屋外や庭、テラスに面する壁をガラス張りにする場合は、庭の景色を楽しみながら入浴することも可能です。

ユニットバスをガラス張りにリフォームするメリット

まず、ユニットバスをガラス張りにリフォームすることで得られる主なメリットを紹介します。

メリット①浴室が開放的な雰囲気に変化する

ユニットバスをガラス張りにリフォームするメリットの１つとして、浴室が開放的な雰囲気に変わることが挙げられます。
ガラスには空間を広く感じさせる効果があるため、浴室のスペースにあまり余裕がない場合であっても、開放感がある空間でバスタイムを楽しむことができます。

そのため、「増築はできないけれども、浴室を広く見せたい」という場合において、ガラス張りの浴室にすることは効果的な方法であるといえるでしょう。

メリット②浴室が明るくなる

ガラスは採光性が高いため、ユニットバスをガラス張りにすることにより、浴室内を明るくできます。
また、浴室に窓が設置されていない場合であっても、脱衣所やほかの部屋とのあいだをガラス張りにすることにより、浴室に光を集めることが可能です。

「浴室の日当たりがよくないので、明るい雰囲気にしたい」という方にもおすすめです。

ユニットバスをガラス張りにリフォームすることで生じるデメリット

ユニットバスをガラス張りにリフォームするメリットは多いものの、一方で注意しておきたいデメリットも存在します。

主なデメリットには以下のようなものがあるため、メリットとあわせて確認してみてください。

デメリット①ほかの部屋から浴室内が見えることがある

ガラス張りのお風呂は開放感があるものの、ガラスで隣接しているほかの部屋からは浴室が見えてしまうという点はデメリットであるといえます。
特に、年頃のお子さまがいる家庭においては、お子さまが入浴している際に、ほかの家族が隣接する脱衣所や洗面所に行きづらくなることも考えられます。

そのため、シャワーカーテンで目隠しをしたり、透過性が高いガラスではなく曇りガラスを選んだりするといった、対策を講じることが求められるでしょう。

デメリット②ガラス扉が開閉しにくい

ガラスは重い素材であるため、扉をガラス製にすると、開閉がスムーズにできなくなる可能性があります。
特に、小さなお子さまや高齢の方がいる家庭においては、1人では扉を開けられないことも考えられます。

ガラス張りのユニットバスは、機能性よりもデザイン性が重視されているため、ご家族のなかに小さなお子さまや、介護が必要とされる方がいる場合は、基本的におすすめしません。

＞＞＞　関連記事：浴室リフォームのバリアフリー化！検討する前にチェックすべきポイント

ガラス張りのユニットバスにリフォームする際にかかる工事費用の相場

ここからは、ガラス張りのユニットバスにリフォームする際にかかる工事費用の相場と内訳を紹介します。

ガラス張りのユニットバスにリフォームする際にかかる工事費用と内訳

内訳	工事費用の相場
ユニットバスの解体と撤去	3万～4万円程度
新しいユニットバスの設置	5万円程度
ガラス扉の設置	2万～3万円程度
内装工事	2万～3万円程度
ガスや水道の配管工事	3万円程度
電気の配線工事	1万円程度
その他工事	10万円程度

上記の費用にユニットバス本体の価格をくわえたものが、総工事費用です。
壁の面積や浴室の大きさ、使われるガラスの素材などによって工事費用は異なるため、リフォーム業者に相談して見積もりをとりましょう。

＞＞＞　関連記事：お風呂のリフォームにかかる費用の相場をケース別に紹介

ガラス扉の種類と特徴

壁をガラス張りにすることが難しい場合であっても、浴室を広々とした空間にしたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような場合は、浴室の扉のみをガラス製に変更するという方法をおすすめします。

浴室のガラス扉は、大きく以下の2種類にわけられます。

種類①アルミ框ドア

「アルミ框ドア」とは、アルミ製の框（かまち）に、透明ガラスや曇りガラスを入れ込む扉のことです。
水密性や気密性が高く、框がアルミ製であることから水や汚れにも強いという点が特徴です。

種類②ステンレス枠を利用するドア

ステンレスの枠内にガラス扉を設置したものです。
使われている素材がステンレスであるため、上記で紹介したアルミ框ドアよりも水や薬品に強く、見た目の高級感が高いという点が特徴です。

ガラス張りのユニットバスにする際に注意しておきたい3つのポイント

ここからは、ガラス張りのユニットバスにリフォームする際に注意しておきたい3つのポイントを紹介します。

ポイント①洗面所やトイレはお風呂とは別の部屋にする

ガラス張りのお風呂は、洗面所・トイレとは別の部屋にしたほうがよいとされています。
なぜなら、お風呂と洗面所・トイレが同一の空間にあると、入浴中にほかの家族が手を洗った場合やトイレを使用した場合に、プライバシーに影響をおよぼすためです。

家族間であってもプライバシーを守りたいという場合は、間取りに注意しましょう。

ポイント②お風呂と脱衣所とセットで考える

お風呂場と脱衣所は同じ部屋にすることをおすすめします。
なぜなら、お風呂をガラス張りにする場合は、隣接している部屋が見える仕様になっているため、脱衣から入浴までを行う1つの部屋として扱うほうがよいからです。

また、ガラス張りの特徴である開放感が失われてしまうという観点からも、お風呂と脱衣所の部屋は分けないようにしましょう。

ポイント③ガラス扉からの水漏れが生じないようにする

お風呂のドアをガラス製にする場合は、ガラス扉の隙間から水漏れが生じないように注意しなければなりません。
ガラス扉のなかには下辺や開閉部分に隙間が空いているデザインのものがあります。

デザイン性を重視するあまり、機能性を失ってしまっては意味がないため、なるべく隙間が少ないものを選ぶことをおすすめします。

ガラス張りのユニットバスにリフォームする際の業者の選び方

ガラス張りのユニットバスにリフォームする場合は、業者選びにもこだわりましょう。
以下に、リフォーム業者を選ぶ際に押さえておきたいポイントをまとめたので、参考にしてみてください。

お風呂のリフォーム業者を選ぶ際に押さえておきたいポイント

• リフォーム実績が豊富にあるか
• 提案力が高く、顧客目線で対応してくれるか
• 保証やアフターサービスが充実しているか
• 費用が適切で、なおかつ内訳の説明をしてくれるか

リフォーム業者の実績は、会社のWebサイトに掲載されていることが多い傾向にあるため、まずはWebサイトで施工例を確認することをおすすめします。
また、保証やアフターサービスの期間は業者によって異なるため、どのような場合に保証が適用されるのかをしっかりと確認しましょう。

ガラス張りのユニットバスは開放感があるもののプライバシーが守られにくい

いかがでしたでしょうか。

ガラス張りのユニットバスは開放感があることにくわえ、採光性が高いことから浴室全体が明るくなるという点が特徴です。
浴室のスペースが広くなったように感じられるため、住宅の増築ができない場合においてもおすすめです。

ただし、ほかの部屋から浴室内が見えることからプライバシーが守られにくいという点や、扉の開閉に力が必要になるという点などは、デメリットであるといえるでしょう。

ライフアドバンスジャパンは「横浜・東京エリアでユニットバスリフォーム」をおこなっております。お気軽にご相談くださいませ。