高齢者でも安心で快適!お風呂リフォームのポイントを紹介
高齢者の方のなかには、「今のお風呂が使いづらい」「お風呂に入ることが大変」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
入浴の際に、使いづらいと感じる点や大変だと感じる点は、お風呂をリフォームすることで解決できます。
本記事では、高齢者の方に優しいお風呂に変えるための、リフォームのポイントを紹介します。
現在のお風呂が使いづらいと感じている高齢者の方や、ご家族の方は、ぜひ最後までご覧ください。
高齢者の方が安全に使えるお風呂リフォームの8つのポイント
高齢者の方が安心して使えるようなお風呂にするために、抑えておきたいポイントが8つあります。
ここからは、それぞれのポイントを紹介します。
ポイント①十分な広さを確保する
高齢者の方が使用するお風呂は、ある程度広さがあるとよいでしょう。
特に、介護や介助が必要な方がお風呂を使う場合は、洗い場を広めにとっておくことが理想的です。
具体的には、1.25坪ほどあれば、高齢者の方と介護人の2人が浴室にいても狭く感じることはないでしょう。
また、車いすを使用している方の場合は、より広い1.5坪以上の広さがあれば、車いすのまま浴室に入ることができます。
介護や介助が必要になる場合も考えて、お風呂の広さを決めることがおすすめです。
ポイント②浴室暖房を設置する
浴室を暖められる浴室暖房を設置するということも、高齢者の方が安全にお風呂を使うためには欠かせないポイントです。
浴室暖房を設置することで、入浴の際に快適に過ごせるだけでなく、ヒートショックの予防にも役立ちます。
ヒートショックとは、急激な温度の変化により、血圧が大きく変化し心筋梗塞などの重大な発作を引き起こす現象のことです。
たとえば冬に、寒い脱衣所から、すぐに温かい浴槽に入ることで、体温が急速に変化し、ヒートショックを起こすといったケースがあります。
特に、高齢者の方は心臓に負担がかかるため、浴室だけでなく脱衣所の温度を暖めて、入浴前後の温度差を減らす工夫が大切です。
ポイント③段差をなくす
高齢の方のなかには、足が悪い方や少しの段差でつまずきやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのようなときは、浴室と脱衣所の出入り口の段差をなくすことで、つまずきを防げるでしょう。
特に、ユニットバスの場合は、水がはけやすいように床の傾きが斜めになっていることが多いため、脱衣所と浴室のあいだの段差をなくせる可能性が高いです。
脱衣所と浴室の扉も、引き戸の場合はレール部分を埋め込む形にすることで、フラットな出入り口にできます。
ポイント④手すりを設置する
足腰の弱い状態で浴槽に出入りすることや、お風呂の椅子に座ることを想定して、浴室に手すりを設置するとよいでしょう。
ただし、浴室という狭い空間のなかに手すりを多く設置してしまうと、かえって動作の邪魔になり、浴室が狭くなってしまいます。
そのため、体を洗う際の椅子や、浴槽付近の2~3か所に設置できると理想的です。
また、必要であれば、シャワーの横や出入口の横などに手すりがあると、転倒の防止に繋がるため、より安全な浴室にできます。
ポイント⑤浴室への扉を引き戸に変える
お風呂と脱衣所のあいだのドアは、引き戸のほうが高齢者の方にも優しいでしょう。
なぜなら、引き戸は、開閉に力を必要としないためです。
昔ながらの浴室では、ドアについた水滴を脱衣所側に落とさないために押し戸が使われていましたが、現在の引き戸は気密性が向上しているため、水滴を気にする必要はありません。
また、押し戸の場合は間口が狭くなるため、車いすの方は特に不便と感じるでしょう。
バリアフリーな浴室にするという観点でも、お風呂と脱衣所のあいだのドアは引き戸にすることがおすすめです。
ポイント⑥滑りにくい床材を使う
昔ながらの浴室の場合は、光沢があって滑りやすいタイル張りの床も多いでしょう。
床の素材が滑りやすいと、高齢者の方が滑って転んでしまう可能性が高いです。
また、タイル張りの床は、冷たく滑りやすいだけでなく、素材が硬いため、転倒事故などが起きた際には、怪我が大きなものになってしまいます。
そのため、お風呂リフォームの際は、床材の見直しも必要です。
高齢者の方が安心して使える浴室にリフォームするのであれば、滑りにくく、水はけや吸水率のよい素材を床材に選びましょう。
また、硬すぎず、床暖房の効いている素材だと、より安全性が高くなるためおすすめです。
ポイント⑦呼び出しブザーを設置する
万が一のときに備えて、お風呂に呼び出しブザーを設置することもおすすめです。
介護や介助の必要がない高齢者の方にとっては、何かあった際のために入浴を見守られることに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。
ですが、高齢者のいるご家族の方としては、何かあった際にはすぐに駆けつけられるようにしておきたいですよね。
そこで、呼び出しボタンや、呼び出しブザーなどがあると安心です。
ひもを引くタイプのものや、ボタンを押すタイプのものなどがあるため、操作しやすいものを選びましょう。
ポイント⑧浴槽をまたぎやすい高さに変える
高齢者の方のなかには、足が上がりにくくなり、浴槽をまたいで入ることがつらく感じる方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合は、浴槽の高さを40cmより低くすることをおすすめします。
また、浴槽の縁が広いタイプの浴槽を選べば、縁に座りながら浴槽に入ることができるため、より入浴が簡単にできます。
高齢者の方が使いやすく安全に入浴できるように高齢者の方の目線に合わせたお風呂リフォームが大切
いかがでしたでしょうか。
広く滑りにくい素材の浴室に、手すりが設置されていると、高齢者の方でも安心して浴室内を動くことができます。
ヒートショックを防ぐための浴室暖房や、万が一のときのための呼び出しボタンなど、安全面も考慮できるとよりよいでしょう。
また、またぎやすい高さの浴槽や、力のいらない引き戸にすること、脱衣所とのあいだの段差をなくすことなど、浴室をバリアフリーな空間にすることも大切なポイントです。
ポイントを押さえて、高齢者の方でも安全に入浴できるようなお風呂にリフォームしましょう。
ライフアドバンスジャパンでは、お風呂のリフォームを承っております。
ぜひお気軽にご相談ください。
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