ヒートショックとは？起こる原因や予防方法とともに紹介

「ヒートショックって、どんな症状が起きるの？」
「ヒートショックはなにが原因で起こるのだろう」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか？

そこで本記事では、ヒートショックとはなにか、予防方法などを紹介します。
ヒートショックになる原因も紹介するので、詳しく知っておきたいという方はぜひ最後までご覧ください。

ヒートショックとは

ヒートショックとは、寒い冬に家のなかの急激な温暖差によって、身体がダメージを受けてしまうことです。
暖かい部屋から寒い部屋へ移動することで血圧の変動が起こり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしてしまいます。

ヒートショックが起こりやすいとされている場所の１つに、浴室が挙げられます。
浴室ではヒートショックだけではなく転倒といった事故も起こるため、具体的な死亡者数は明らかになっていません。
しかし、統計学によって推計されたデータでは、ヒートショックによる死亡者数は年間で約19,000人であるといわれています。

また、ヒートショックは年齢に関係なく起こる可能性がありますが、なかでも危険が高いとされている年齢は65歳以上の高齢者です。
もとから高血圧や動脈硬化を患っている方も影響を受けやすいといわれているため、注意しましょう。

浴室でヒートショックが起こる原因とは

浴室でヒートショックが起こる原因は、ほかの部屋との室温の寒暖差が大きいためです。
もともと、浴室や脱衣所に断熱仕様が施されていない家の場合は、暖房の効いている部屋と比べて室温に大きな差が出やすいです。

そのため、浴室に行くまでの暖かい部屋から寒い脱衣所への移動で、血圧が上昇します。
血圧が上昇した状態で、お湯に浸かることで血管が拡張して、急激に血圧が低下してしまいます。
このようにヒートショックは、短い時間のなかで血管の収縮が繰り返すことで心臓への負担となり引き起こしてしまうのです。

ヒートショックは、軽度なものであればめまいや立ちくらみなどですが、重度なものになると嘔吐や失神などの症状が現れます。
特に重度の症状が起きた場合は、浴槽内で溺死してしまう方も多いといわれています。

ヒートショックの予防方法

ヒートショックを起こさないためにできる予防方法は、主に３つあります。
浴室でのヒートショックを防ぎたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

予防方法①急激な冷えを感じる部屋をなくす

ヒートショックは、部屋と部屋との温度差があると起こりやすいため、急激に寒さを感じる部屋をなくすことが大切です。

浴室が冷え込む場合は、あらかじめ湯船のふたを開けておくことや、シャワーから出るお湯の温度を上げて蒸気を発生させることなどの方法で、入浴前に浴室を温めておきましょう。
脱衣所が冷え込んでしまうときは、リビングと繋がる扉を開けて暖かい空気を送っておくことや、入浴前に簡易ヒーターで温めた空気を送ることなどが効果的です。

予防方法②お湯の温度を低く設定する

お風呂のお湯の温度が高い場合にも、血圧が上昇してヒートショックを起こしやすい状態になってしまいます。
そのため、42℃以上の熱いお湯は避けて、38～40℃程度のぬるめのお湯にすると、血圧の変動も抑えられます。
湯船に浸かる前には、しっかりとかけ湯をしてから入るようしましょう。

浴室の温度は高くしておき、お湯の温度はぬるめにしておくことが大切です。

予防方法③入浴前に水分を摂る

入浴前は、コップ１杯でよいので水分を摂ることを心がけましょう。

入浴後は水分が減って、血管内が詰まりやすくなっています。
そのため、入浴前に水分を摂って、さらさらな血液を保つことが大切です。

入浴後の血管が詰まりを防ぐことで、心筋梗塞や脳梗塞などの症状を避けられる可能性が高まります。

予防方法④お湯に浸かったあとはゆっくりと立ち上がる

お湯に浸かっているあいだは、血圧が低下している状態です。
しかし、その状態で急に立ち上がってしまうと、血圧が上昇してめまいや立ちくらみが起こしやすいため、気をつけなければなりません。

浴槽から出るときは、急に立ち上がらずにゆっくりと立ち上がることが大切です。
ゆっくりと立ち上がることを補助するために、浴室に手すりを導入することも検討してみてください。

ヒートショックとは急な温度差によって身体がダメージを受けてしまうこと

いかがでしたでしょうか？

ヒートショックは、温度差のある部屋を行き来することで起こりやすく、重度の場合は心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす場合もあります。

ヒートショックの予防をするためには、急激な冷えを感じる部屋をなくすことやお湯の温度を高く設定しすぎないことが効果的です。
また、お湯に浸かったあとは、急に立ち上がらずゆっくりと立ち上がることも大切です。

浴室の温度は高く、お湯の温度は低くすることでヒートショックを防げるので、ぜひ試してみてください。

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