ガス給湯器はつけっぱなしだとガス代はどうなる?故障リスクは大丈夫?

給湯器

# 豆知識

ガス給湯器はつけっぱなしだとガス代はどうなる?故障リスクは大丈夫?

入浴や洗い物に使われるお湯を供給する給湯器は、わたしたちの暮らしに欠かせないアイテムです。
しかし、「長時間使用すると、なにかしらのトラブルにつながるのでは?」と気になってしまいますよね。

本記事では、ガス給湯器をつけっぱなしにしても問題ないのかを解説するとともに、光熱費の目安や、コスト削減につながるポイントなどを紹介します。
ガス給湯器の適切な使用方法を押さえておきたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

【基礎知識】ガス給湯器とは?

ガスを使ってお湯を沸かし、台所やお風呂へお湯を供給する機器のことをガス給湯器といいます。
「ガス給湯器はガスしか使わないから、電気代はかからない」と思われている方もいらっしゃいますが、これは誤りです。
詳細は後述しますが、ガス給湯器は水の通水で着火し、給湯器内部にある水量センサーが感知することで水が温まる仕組みなので、ガス代と電気代の両方がかかります。

また、ご家庭によっては、ガス給湯器は給湯機能だけでなく、暖房機能も兼ね備えます。
床暖房や浴室暖房乾燥機には電気が使われるので、このような場合も電気代が発生することは覚えておきましょう。

ガス給湯器はつけっぱなしにしてもよいのか?

シャワーやお湯はり、食器洗いなど、ガス給湯器が活躍する場面は多いので「つけっぱなしにしているけれども、安全性に問題はないのかな」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、ガス給湯器をつけたままにしても、火災やガス漏れ、ならびに故障のリスクが高まることは基本的にないので、過度に心配する必要はありません。

前提として、ガス給湯器は電源が点いている場合でも、内部に水が流れなければ点火されない仕組みになっています。
また、機器には不完全燃焼防止装置をはじめとした安全装置が搭載されているので、万が一、ガス漏れなどのトラブルが発生しても、自動的に停止するように設計されています。

ガス給湯器をつけっぱなしにしないほうがよいケース

ガス給湯器をつけっぱなしにしても、重大な事故に発展することはほとんどありません。
しかし、すでに耐用年数を超えている機器を使っているのであれば、必ずしもつけっぱなしがよいとは限らないことは覚えておいてください。

古いタイプのガス給湯器のなかには、安全装置が搭載されていない機器も存在します。
安全装置がガス給湯器に搭載されるようになったのは、2000年ごろからなので、そのまま使い続けると、火災や一酸化炭素中毒などの事故を引き起こすかもしれません。

お使いの機器を確認したうえで、2000年以前に製造されたものであれば、都度電源を切るか、新しいガス給湯器への交換を検討したほうがよいです。

給湯器をつけっぱなしにした場合にかかる光熱費の目安

給湯器を使用せずに、つけっぱなしにした場合には、どのくらいの光熱費がかかるのでしょうか。
ガス代と電気代に分けて紹介します。

ガス代

古いタイプの機器を除き、ガス給湯器は基本的に内部に水が流れないと点火されない仕組みになっています。
水が止まると、ガスも止まるため、電源が点いている状態でも、お湯を使わない限りガス代はかかりません。

電気代

ガス給湯器を使わなくても、機器の電源が点いているのであれば、待機電力として電気代がかかります。
「つけっぱなしだと、電気代が高くついてしまうのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、ガス給湯器のひと月あたりの電気代の目安は40~50円程度です。
1年あたりの電気代に換算しても、500円前後なので、そこまで気にする必要はありません。

ガス給湯器は「つけっぱなし」と「都度消し」ではどちらがお得なのか?

前項で解説したとおり、ガス給湯器をつけっぱなしにすると、わずかながら電気代がかかるので「こまめに電源を切ったほうがよいのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
高い人気を誇るガス給湯器の「エコジョーズ」と、従来のガス給湯器を1年間使用した場合にかかる電気代を、「つけっぱなし」と「都度消し」の2種類に分けて記載します。

ガス給湯器をつけっぱなしにした場合と都度消した場合に節約できる年間の電気代の目安

機器のタイプ 節約できる電気の目安 節約できる電気代の目安
エコジョーズ 13,140~17,520wh(13~17.5kW程度) 260~350円程度
従来のガス給湯器 8,760~13,140wh(9~13kW程度) 180~260円程度

上記は、1kWhあたりの電気代を20円と仮定して算出しています。
使用環境や、機器のタイプによって多少の違いはありますが、エコジョーズであれば年間で300円ほど、従来のガス給湯器でも年間で210円ほど、電気代の削減が可能です。

また、都度消しは、電気代の削減だけでなく、火災や事故などのトラブル回避にもつながります。
就寝時や外出時などに、こまめに給湯器の電源を切れば、安全性の向上にも効果が期待できます。

給湯器を都度消す際に注意しておかなければならないこと

「待機電力による電気代を抑えたい」「万が一の、火災事故やガス漏れ事故などを防止したい」という考えから、給湯器のコンセントをこまめに抜く方も少なくありません。
しかし、頻繁にコンセントを抜き差しすると、凍結予防機能をはじめとした一部の機能が、正常に稼働しなくなるおそれがあります。
その結果、配管が破裂する事態を引き起こしたり、機器に負担がかかることにより、かえって電気代や修理代が高くついたりすることも起こりえます。

電気代の削減を目的としてコンセントを抜いた結果、かえって高額のコストがかかってしまっては、元も子もありません。
給湯器のコンセントには触れず、電源のオンオフだけに留めましょう。

ガス給湯器の光熱費を抑える方法

ガス給湯器の光熱費を節約したい方は、こまめな電源のオンオフだけでなく、電気代が抑えられるガス給湯器への交換も視野に入れてみてください。

たとえば、本記事でも紹介したエコジョーズは省エネ性が高く、従来のガス給湯器では活用されない排気熱を利用してお湯をつくれます。
電気代の削減に高い効果が期待できることはもちろんですが、耐久性にも優れるので、長期的かつ安全に使えます。
また、二酸化炭素の排出量も少ないので、地球環境にも優しいです。

給湯器を、安全かつコストを抑えて使うのであれば、エコジョーズなどの省エネ性が高い機器を選ぶことを推奨します。

【徹底比較】エコジョーズと従来のガス給湯器のガス代の違い

お住まいのエリアやガスの種類、使用頻度によって金額は変動しますが、従来のガス給湯器と比較すると、エコジョーズはガス代を10~20%程度削減できます。
エコジョーズと従来のガス給湯器の年間のガス代の目安をまとめたので、下記の表を確認してみましょう。

エコジョーズと従来のガス給湯器の使用におけるガス代の目安

機器のタイプ 節約できる電気の目安 節約できる電気代の目安
エコジョーズ 13,140~17,520wh(13~17.5kW程度) 260~350円程度
従来のガス給湯器 8,760~13,140wh(9~13kW程度) 180~260円程度

給湯器はつけっぱなしでも問題ないが、こまめに電源を消せば電気代の削減に効果が期待できる

いかがでしたでしょうか。

ガス給湯器をつけたままにしても、基本的に事故や故障のリスクが高まることはありません。
ただし、安全装置が搭載されていない機器を使っている場合には、ごくまれに重大なトラブルが生じることもあるので、新しい機器への交換をおすすめします。

なお、ガス給湯器を使わない状態でも、待機電力として電気代がかかります。
もし、電気代を削減したいのであれば、都度電源を消す、もしくは省エネ性の高い給湯器へ交換を検討してみてください。

ライフアドバンスジャパンでは、エコジョーズをはじめとした省エネ性の高いガス給湯器の交換工事に対応しております。
給湯器の交換を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。


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