給湯器の凍結を防ぐ水抜きとは?正しい方法を解説
2022.07.25
給湯器からお湯が急に出なくなったときは、配管の中に残っている水が凍結しているかもしれません。
そうなる前の予防法として、給湯器の水抜きをするという方法があります。
今回は、給湯器が凍結したときにできる水抜きの正しい方法を紹介します。
冬になるとよく給湯器が凍結してしまうという方は、ぜひご覧ください。
給湯器の凍結を防ぐために水抜きを行う理由
地域によっては、冬の時期になると給湯器からつながる配管の内部に残っている水が、凍結してお湯が出なくなる場合があります。
凍結すると、お湯が使えなくなるだけではなく、給湯器自体の故障にもなりかねないため、早急な対処が必要です。
そこで、あらかじめ配管内の水を抜いておけば、凍結を防ぐことができます。
これを「水抜き」と呼び、給湯器の凍結を防いで故障を予防するために必要な作業です。
給湯器が凍結したときに水抜きを行わない場合のリスク
給湯器の水抜きを行わない場合、凍結により配管が破損するリスクがあります。
配管内で水が凍結すると膨張して体積が増えるため、配管の内部から押し上げられて破損します。
その結果、水漏れなどのトラブルにもつながるでしょう。
気温が氷点下を含めて極端に低くなると予想される場合や、冬のあいだに長期不在でしばらく給湯器を使わない場合は、あらかじめ水抜きを行うことをおすすめします。
正しい水抜きの方法
給湯器の水抜きを行う際は、以下の手順で作業を進めます。
給湯器の水抜きの手順
- ガスの元栓を閉める
- 給湯器の電源を切るか室内のお湯側の蛇口を全開にして出す
- 電源プラグを抜く
- 止水栓を閉める
- キッチンや洗面所などすべてのお湯の蛇口を開ける
- 水抜き栓を開ける
給湯器によっては、電源の切り方や水抜き栓の開け方などが異なる場合もあるため、取り扱い説明書を確認しながら水抜き作業を行いましょう。
また、給湯器を使用した直後はお湯が高温になっている状態のため、水抜き作業を行うとやけどを負う可能性が高いです。
水抜き作業は、時間を置いて十分に冷めたことを確認してから、行うことが重要です。
水抜き後に給湯器を使う方法
水抜きをすると、給湯器のなかが空になっている状態になります。
そのため、再度使う場合は本体の中に水を入れてお湯を沸かす必要があります。
水抜き後に給湯器を再度使用する手順を、下記にまとめました。
水抜き後の給湯器を再度使用する手順
- キッチンや洗面所などすべてのお湯の蛇口を閉める
- 水抜き栓を閉める
- 給水の元栓を全開にする
- お湯の蛇口を開いて水が出ていることを確認する
- 電源プラグを挿す
- ガスの元栓を開く
- 電源を入れてお湯の蛇口を開く
- お湯が出ているかどうかを確認する
水抜き以外で給湯器の凍結を防止する方法
ここまでで、配管の内部を水抜きすることで凍結を防止する方法をお伝えしました。
しかし、実は水抜き以外にも給湯器の凍結を防止する方法があります。
以下に、給湯器の水抜き以外で凍結を防止する方法を4つまとめました。
防止策①電源プラグを挿したままにする
給湯器の多くには、凍結予防ヒーターや自動ポンプ運転装置など、凍結を防止する機能が備わっています。
気温が下がって凍結のおそれがあるときには、自動で作動して凍結を防止するため、長期間家を空ける場合でも電源プラグを挿したままにしておくとよいでしょう。
防止策②水を細く出し続ける
水は流動していると凍結しにくいという性質があるため、水を細く出し続けて常に配管の中の水が流れている状態にすることも、おすすめです。
お湯である必要はないため、夜間は給湯器の電源を切った状態で水を少量流し続けるだけでも十分な効果があります。
ただし、どうしても水道代は高くなってしまうので、注意しましょう。
防止策③配管に保温材を巻きつける
給水配管の凍結を防止策として、保温材を給水配管に巻きつけるという方法があります。
保温材はECサイトやホームセンターなどでも簡単に購入でき、特に凍結防止帯と呼ばれるヒーターとの併用がおすすめです。
基本的には、ヒーターを配管に巻き付けてその上から保温材を巻くだけでよいので、簡単に設置ができます。
凍結による給湯器の破損を防ぐためには水抜きが効果的
いかがでしたでしょうか。
給湯器が凍結すると、突然お湯が出なくなるだけではなく配管が破損するおそれもあります。
しかし、事前に水抜きを行っておけば給湯器が凍結する心配もなく安全に利用ができるでしょう。
また、水抜きをする以外にも凍結防止機能やヒーターの使用や、水を常に細く出し続けるといった方法も効果的です。
ライフアドバンスジャパンでは、給湯器の故障による交換を行っています。
給湯器が凍結して故障してしまったという場合は、お気軽にご相談ください。
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