給湯器を自分でメンテンナンスして長く安全に使う方法を紹介
給湯器を安全に長く使いつづけるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
しかし「給湯器をメンテナンスする方法がわからない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、給湯器に異常がないかどうかをチェックする方法から、メンテナンス方法や冬の凍結対策、長持ちする使い方までを紹介します。
給湯器をお手入れして、なるべく長く使いたいとお考えの方は、参考になさってください。
給湯器に異常がないかチェックするポイント
給湯器の異常をチェックする際の5つのポイントを紹介します。
ポイント①給湯器本体の破損や汚れ
まずは、給湯器の本体にサビや変色、穴などの破損がないかどうかをチェックします。
もしいずれかの破損が見つかったら、給湯器に何らかの異常が発生している、またはこれから発生する可能性があるため、業者へ修理を依頼しましょう。
ポイント②給気口・排気口のホコリやゴミ
給気口や排気口へのホコリやゴミ、虫などの異物混入をチェックしましょう。
異物が詰まっていると、不完全燃焼や火災の原因となる危険性があるので、早めに業者へ連絡することをおすすめします。
ポイント③給湯器の周辺の環境
給湯器の周りの環境に気を配ることも大切なポイントです。
たとえば、燃えやすいものがあったり、洗濯物が引っかかりやすい状態だったりすると危険なので、注意しましょう。
給湯器の稼働中や稼働直後は、給湯器の本体や排気口が熱をもっています。
そのため、給湯器の周りに紙や布があると、火災を引き起こす原因になります。
給湯器の周りにはなるべく何も置かないように心がけましょう。
ポイント④給湯器の異音・異臭
チェックポイントとして、給湯器の異音や異臭も挙げられます。
異音とは、たとえば「ボンッ」という爆発音や「ピーピー」という笛のような音、排気口の「ゴー」という音、配管の「キーン」という音などを指します。
これらの音が聞こえたら、給湯器に何らかの不具合がある証です。
また、排気口から異臭がしたら、給湯器に不具合が起こっているサインです。
そのまま放っておくと、一酸化炭素中毒や火災の原因となる危険性があります。
早めに業者へ連絡しましょう。
ポイント⑤給湯器の水漏れ
給湯器の本体や配管が水漏れを起こしていないかどうかをチェックすることも、大切なポイントです。
水滴が落ちてきたり、不自然に給湯器の周辺が濡れていたりする場合は、給湯器が水漏れを起こしている可能性があります。
放っておくと一酸化炭素中毒の原因になるため、業者へ修理を依頼しましょう。
【部分別】給湯器のメンテナンス方法
ここからは、給湯器を自分でお手入れする方法を紹介します。
給湯器の部分別に分けて説明します。
給湯器の外装
給湯器の本体の外側のカバーが汚れていたら、水で濡らした布で汚れを拭き取り、仕上げに乾いた布で水分を拭き取りましょう。
汚れがなかなか落ちないときは、台所用の中性洗剤を使うときれいに落ちます。
ただし、洗浄力が強いものや、研磨剤が入っているものを使うと、カバーの表面を傷つけてしまうため注意が必要です。
ストレーナー
ストレーナー(水抜き栓についているフィルター)にゴミが溜まると、お湯の出が悪くなったり、水がお湯に変わらなくなったりします。
配管から水抜き栓を取り外したら、歯ブラシでフィルター部分のゴミを取り除きましょう。
なお、水抜き栓を抜いた直後に配管から水が出てくることがあるため、バケツや受け皿を用意しておくと、下が水浸しにならずに済みます。
また、お湯を使った直後は配管から熱湯が出てくる可能性があるので、しばらく時間を空けてお湯が冷めるのを待ちましょう。
ストレーナーをお手入れする方法は、下記のとおりです。
なお、給湯栓の位置は給湯器のメーカーにより異なるため、取扱説明書やメーカーのホームページを確認してみてください。
ストレーナーのメンテナンス手順
- 給湯元栓を閉めて、すべての給湯栓を開ける
- 水抜き栓を左にクルクル回して取り外す
- 配管と繋がっているバンドがあれば、それも外す
- 取り外した水抜き栓のフィルター部分を歯ブラシで水洗いして汚れを取り除く
- 水抜き栓を元どおりに取りつける
- すべての給湯栓を閉めて、給湯元栓を開ける
上記の手順がすべて終わったら、水抜き栓の周辺が水漏れを起こしていないか、また水抜き栓がきちんと取りつけられているかどうかをチェックし、問題なければ作業は完了です。
浴槽の循環金具
浴槽の循環金具にゴミや異物が詰まると、追い炊きできなくなる可能性があります。
そのため、週に1回は自分でお手入れすることをおすすめします。
循環金具の取り外し方はメーカーにより異なるので、取扱説明書やメーカーのホームページを確認しましょう。
循環金具を取り外したら、水で濡らした布で汚れを拭き取ります。
また、フィルター部分は歯ブラシで水洗いして汚れを落とします。
最後に浴槽内に取りつければ、お手入れは完了です。
追い炊き配管
追い炊き配管をお手入れせずに放置すると、浴槽のお湯に垢や汚れが浮かんでくることがあります。
これは、追い炊き配管に汚れが溜まっている証拠です。
自動洗浄機能がついている給湯器であれば、取扱説明書のとおりに操作してみましょう。
もし自動洗浄機能がなければ、過炭酸ナトリウムを使って自分でお手入れする方法があるので、下記の手順で試してみてください。
追い炊き配管のメンテナンス方法
- 浴槽の循環口のフィルターを外す
- 40℃のお湯を循環口の上まで溜める
- 200~300グラムの過炭酸ナトリウムをお湯に溶かす
- 追い炊きの温度設定を最高温度に設定してから、追い炊きボタンを押す
- 追い炊きが終わったら、そのまま1時間ほど放置する
- 1時間後にお湯を抜き、再度お湯を循環口の上まで溜めてから、再び追い炊きする
- 追い炊きが終わったらお湯を抜く
- 浴槽や循環口、フィルターの汚れをスポンジやブラシで落とし、洗い流す
給気口・排気口
給気口や排気口にホコリやゴミが溜まったら、乾いた布や市販の小さいモップなどを使って掃除しましょう。
汚れが溜まったまま放置すると、不完全燃焼を起こす危険性があります。
リモコン
リモコンに汚れがついたら、水で濡らした布で拭き取ります。
なかなか落ちない汚れには中性洗剤をつけても問題ありませんが、それ以上洗浄力の強い洗剤を使うとリモコンが故障する原因になるので避けましょう。
冬場の給湯器の凍結対策
給湯器は、冬場になると凍結する恐れがあります。
凍結すると給湯器内部や配管の中の水が凍ってしまい、お湯が出てこなくなるばかりか、氷が膨張して配管が破裂する危険性もあるので注意が必要です。
このような事態を防ぐために、冬の給湯器の凍結対策を確認しておきましょう。
給湯器の電源はつけっ放しにする
給湯器には「凍結予防ヒーター」と「自動ポンプ運動」の2つの凍結防止機能が備わっているため、電源はつけっ放しにしておきましょう。
給湯器が外気の温度を察知すると、自動でこの機能が作動して凍結を防いでくれます。
給湯器内の水を抜く
もう一つの凍結対策として、給湯器内の水抜きが挙げられます。
給湯器を長時間使用しないときや、気温が氷点下になる可能性があるときは、念のため水抜きしたほうが安心です。
水抜きする際は、バケツや受け皿を用意しておきましょう。
給湯器内の水抜きの方法は、下記のとおりです。
給湯器の水抜きの方法
- ガス栓を閉める
- 室内のリモコンで電源をオフにするか、室内のお湯側の水栓を全開にしておく
- 電源プラグを抜く
- 止水栓を閉める
- 台所や浴室、洗面所などすべてのお湯側の水栓を開ける
- 給湯器の本体の水抜き栓を開けて水を抜く
給湯器を長持ちさせる使い方
ここからは、給湯器を長持ちさせるために心がけたいポイントを紹介します。
お湯側の水栓からは水を流さない
給湯器の電源を切った状態では、お湯側の水栓を開けても水が出ます。
しかし、水を流すときは、必ず水側の水栓を使うことが大切です。
なぜなら、いつもはお湯が通っている配管に冷たい水が流れると、温度差で配管に結露が発生してサビやすくなり、早く劣化してしまうためです。
特に夏場は給湯器の電源を切っていることが多いので、水を使うときにうっかりお湯側の水栓を開けないように気をつけましょう。
バーナーの過度な使用は避ける
給湯器のバーナーを頻繁に点火すると、バーナーの寿命を早める原因になります。
バーナーはお湯を使うたびに点火するので、短時間だけ水道を使うときは、お湯側ではなく水側の水栓を開けましょう。
長期間使用しないときは水抜きする
給湯器を使用しないあいだは、水抜きしましょう。
水を流さずにいると、1週間程度で給湯器内に溜まった水が腐り、劣化の原因になります。
旅行や出張などでしばらく給湯器を使わないときは、あらかじめ水抜きしておくことをおすすめします。
給湯器は定期的にメンテナンスして安全に長く使いつづけよう
本記事では、給湯器の異常をチェックする方法から、自分でメンテナンスする方法や凍結対策、長持ちする使い方までを紹介しました。
給湯器は、本体だけではなく、配管やフィルター内を定期的に掃除することで、安全に長く使いつづけられます。
もし給湯器の異常を発見したら、使用を中止してすぐに業者へ連絡しましょう。
ライフアドバンスジャパンでは、横浜・川崎エリアにおける給湯器の現地調査や、お見積もり依頼を無料で承っております。
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