給湯器の交換でシャワーの水圧が変わる?原因と対処法を解説

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# 豆知識

給湯器の交換でシャワーの水圧が変わる?原因と対処法を解説

「給湯器を交換してからシャワーの水圧が弱い……」「シャワーの水圧が強くなったり弱くなったりする……」このような経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
水圧が弱くなる原因には、給湯器に原因があることが考えられます。

そこで本記事では、給湯器の交換で水圧が安定しない原因を対処法とともに紹介します。
シャワーの水圧を安定させて、心地よいバスタイムを過ごしたい方はぜひ最後までご覧ください。

シャワーの水圧が安定しない場合に考えられるケース

シャワーの水圧が安定しないときには、さまざまな原因が考えられます。
ここでは、なかでも主な4つのケースを紹介します。

ケース①貯湯式の給湯器を使っている

給湯器は、水道水をそのままお湯に変換する「直圧式」と、一度給湯器内のタンクに水を貯めてから変換する「貯湯式」に分けられます。

直圧式は、水道の水圧をそのままシャワーに利用できるため、水圧が強いという点が特徴です。
一方で、貯湯式は、水道水をタンクに溜めて温めたうえで使用します。
その際、水道の水圧のままタンクに溜めるとタンクが破裂するおそれがあるので、減圧弁をとおして水圧を下げています。

このような仕組みから、直圧式の給湯器と比べると、貯湯式の給湯器では、水圧が弱くなることが避けられません。

ケース②エコキュートを使っている

エコキュートは、深夜電力や自宅の太陽光発電の電力を利用することができる省エネ性の高い給湯器です。
前述した貯湯式と同じ仕組みで、減圧弁を使用しているため、タンクの貯水量が減るとお湯の勢いが弱まります。

そのため、直圧式の給湯器から、エコキュートに変えた場合は、水圧が弱いと感じるかもしれません。
エコキュートに変える場合は、水圧が弱くなる可能性も考慮しておきましょう。

ケース③給湯器の号数が合っていない

シャワーの水圧が弱い原因として、給湯器の号数が合っていないことも考えられます。

給湯器の号数は、「1分間に水温+25℃のお湯が出せるのか」を示しており、大きいほどたくさんの水をお湯に変換できます。
つまり、キッチンと洗面所、洗面所と浴室のように、同時にお湯を使うケースであれば、号数が大きいほうが安定するというわけです。
それに対して、号数が小さいものは容量を超えると水圧が弱くなってしまいます

一人暮らしであれば、16号もしくは20号でも問題ありませんが、2人以上やファミリー層で利用する場合は、20号以上を選ぶようにしましょう。

>>> 関連記事:給湯器の号数とは?号数を選ぶ際のポイントや注意点を解説

ケース④給湯器が故障している

ここまで紹介してきた原因のいずれも当てはまらない場合は、既存の給湯器が故障している可能性があります。

給湯器の耐用年数は、10年程度とされているので、使い始めてから10年を超えているものは故障するリスクも高いといえます。

「給湯器から黒煙が出ている」「お湯の温度が安定しない」といった、複数の症状が出ている場合は、給湯器が故障しているかもしれません。
故障している給湯器を使い続けると、水圧以外のトラブルにつながるリスクもあるので、早急に修理を依頼しましょう。

>>> 関連記事:給湯器で起こりうる故障とは?予防策もあわせて解説

給湯器に原因がある場合の対処法

水圧が弱い原因が給湯器にある場合は、対処できる可能性があります。
現在使っているシャワーの水圧にお困りの方は、ここで紹介する4つの方法をぜひ試してみてください。

対処法①直圧式の給湯器に買い替える

直圧式の給湯器は、水道の水圧をそのままにお湯が出せるので、貯湯式と比べるとシャワーの水圧の弱さは改善されます。

現在使用している給湯器が貯湯式の場合は、直圧式のものに買い替えを検討してみてください。
使い始めてから10年近く経っている場合は、耐用年数を理由に交換するのもよいでしょう。

対処法②低水圧用のシャワーヘッドを選ぶ

給湯器を買い替えたばかりで、本体の交換ができない場合は、シャワーヘッドを交換しましょう
シャワーヘッドを「低水圧用」に変えることで、水圧が強くなる可能性があります。

低水圧用のシャワーヘッドは、お湯が出る散水板の穴やヘッドが小さいため、水圧が強くなるという特徴があります。
水量を調整できるものもあり、ホームセンターなどで手軽に購入できるので、好みに合うシャワーヘッドを探してみてください。

対処法③今使っているものよりも大きな号数を選ぶ

今使用している給湯器の号数が小さい場合は、大きい号数に買い替えることで、水圧の弱さを解消できます。

これまで紹介してきたように、給湯器の号数は大きければ大きいほど、一度に使用できるお湯の量も増えます。
そのため、号数を大きくすることで、シャワーの水圧も強くなり、快適なバスタイムを過ごせるでしょう。

給湯器はある程度大きな買い物になるので、将来的に家族が増えることが予想される場合は、あらかじめ大きめの号数を選んでおくことをおすすめします。

対処法④給湯器の点検や修理を行う

シャワーの水圧が弱く、確認しても原因がわからない場合は、業者に依頼して給湯器を点検してもらいましょう。
「給湯器から煙が出ている」「シャワーの温度が安定しない」といった、明確な症状が確認できなければ原因の究明が難しいかもしれません。
給湯器本体にエラーの表示がされている場合は、給湯器が故障している可能性が高いです。

現状起きている状態をまとめたうえで、業者に依頼して原因を確認してもらう方法が一番です。

給湯器以外の原因でシャワーの水圧が弱まっている場合の確認項目

シャワーの水圧が弱くなっている原因が給湯器以外にある場合は、どのように対応すればよいのかは迷いますよね。
ここからは、給湯器は正常に動いており、別の場所に原因がある場合にできる4つの確認方法を紹介します。

元栓が閉まっていないか

元栓は、水道の点検をしたタイミングや、引っ越した直後には閉まっていることがあります。
元栓には、道路の水道管から流れてきた水の量を調節する役割があるため、元栓が閉まっていると家全体に流れてくる水圧が弱まってしまうというわけです。

一般的には水道メーターの近くにあるので、元栓が閉まっているかどうかを確認してみてください。
元栓が閉まっていたら、左に回して開栓しましょう。

止水栓が閉まっていないか

元栓と同様に、止水栓が閉まっていないかどうかも確認してみてください。
止水栓には、水の流れを止める役割があり、トイレやシャワーなどの水回りの設備周辺に個別に付けられています。

水回りの点検や工事を行った際に、止水栓を閉められることもあります。
止水栓の中のフィルターが汚れていても、水圧が弱くなるので、フィルターもきれいに保ちたいところです。

シャワーが目詰まりしていないか

シャワーは、長いあいだ使用していると、ヘッドの散水板とよばれる部分に水垢や小さなごみが溜まります。
この小さな汚れで目詰まりを起こし、お湯の出が悪くなることで、水圧が弱くなるというわけです。

散水板が目詰まりした場合は、汚れを落とせば水圧を復活させることが可能です。
散水板の穴は小さいため、針や歯ブラシなどを活用すると、汚れが落ちやすくなります。

汚れを落としても目詰まりが直らない場合は、シャワーヘッドを交換しましょう。

水道管から水漏れしていないか

水圧が極端に弱い場合は、水道管内で水漏れが起きている可能性があります。
水道管の水漏れは、冬の凍結や地震による圧力などが原因で起こります。

水漏れを放置すると、ほかの部品に水が付着して錆びたり劣化したりする可能性が高まります。
結果として不完全燃焼とよばれるトラブルにつながる危険性もあるので、水漏れに気づいたらすぐに業者へ修理を依頼しましょう。

シャワーの水圧が弱い原因が給湯器にあれば適切に点検や交換を行おう

いかがでしたでしょうか?

シャワーの水圧が弱い場合、止水栓が閉まっている、シャワーヘッドの目詰まりなど、さまざまな原因が考えられますが、そのなかの一つに給湯器が挙げられます。
給湯器の種類が直圧式ではなかったり、号数が合っていなかったりといった原因が考えられます。

シャワーの水圧が弱い原因が給湯器にある場合は、給湯器の点検や買い替えを行いましょう。

ライフアドバンスジャパンでは、横浜市や川崎市を中心に水回り設備のリフォームを行っています。
給湯器の交換工事も対応できますので、給湯器の不具合にお困りの方はぜひお問い合わせください。

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