レスキュー商法とは？悪質な詐欺被害から身を守る予防方法を解説

「トイレの詰まりを直してもらったら、高額な費用を請求された…どうしよう」

トイレの詰まりや水漏れを見てもらったり、修理や交換工事をしてもらったら高額な請求されるといった、『レスキュー商法』と呼ばれる詐欺被害が急増しています。
2024年度のレスキュー商法に関する相談件数は、過去最高になったという話も。

なかにはレスキュー商法で高額な費用を支払ってしまった方もおり、被害は年々深刻化しております。

このような詐欺被害に遭わないためにも、今回は『レスキュー商法の概要と、悪質な詐欺被害から身を守る予防法』についてご紹介していきます。
この記事でレスキュー商法の実態を知り、少しでも参考になれば幸いです。

レスキュー商法とは？悪質な詐欺被害から身を守る予防方法を解説

レスキュー商法は、トイレの詰まりや水漏れなど、住宅設備のトラブルを修理または交換してもらおうと依頼したら、訪問した業者から高額な費用を請求されるものになります。

事例としてはまず、トイレなどの住宅設備でトラブルが発生したため、修理してもらおうとネット検索します。
次に、「トイレの詰まり【780円～】」や「水回りのトラブル基本料金1,000円～」などの検索広告をクリック。
その後、電話したりお問い合わせをして、悪質な業者が訪問し、高額な費用を請求されたり契約をしてしまう被害が多発しております。

レスキュー商法の事例は主に、次のようになります。

■レスキュー商法の事例

• トイレの詰まりを直したり、修理や交換工事を依頼したら高額な費用を請求された
• 配管や水栓などの水漏れを直したり、修理や交換工事を依頼したら高額な費用を請求された
• 玄関の鍵を紛失したため、開けてもらったら鍵交換や鍵の作成で高額な費用を請求された
• 害虫駆除を依頼したら高額な費用を請求された
• お湯が出ないため給湯器の修理業者に依頼したら、高額な交換工事を契約してしまった

上記のように、住宅設備のトラブルをきっかけに業者に依頼したら、高額な費用を請求されたり契約してしまったという事例が多いですね。
この中でも特に多いトラブルが、トイレの詰まりとキッチンなどの水漏れになります。

トイレの詰まりを直しただけで高額な費用を請求され、恐喝まがいの対応をされた結果、支払ってしまうことも。

トラブルが起きたときは焦っていることが多く、冷静な判断ができない状況につけこんで、被害に遭ってしまいます。

レスキュー商法で狙われやすい人

レスキュー商法の被害者の多くは、『60歳以上の高齢者』になります。
しかし、近年では若者も被害に遭うことが増えているとのこと。

切羽詰まった状況で、冷静な判断ができないと、高齢者でなくても被害に遭う可能性があるため、気をつけてください。

また、訪問して修理してもらった男性から脅迫まがいに大声で言われ、萎縮してしまい、その場でお金を支払い泣き寝入りするといったこともあります。
そのため、『悪質な業者を訪問させない』ことが何より重要になります。

点検商法にもご注意ください

レスキュー商法に似た詐欺として、『点検商法』というものがあります。

点検商法は、事前の連絡もなく自宅に訪問し、無料点検や修理サービスを持ちかけ、家の中や敷地内に立ち入って点検などを行います。
そして不具合があるなどと不安を煽り、本来は不要な修理や工事を契約させ、高額な費用を請求するというものになります。

点検商法は連絡をしてなくても訪問してくるため、予期しないタイミングで来訪し、言われるがまま点検をしてもらって高額な費用を支払ったり、工事を契約していまうことも。
レスキュー商法と同様に、悪質な詐欺なので、見知らぬ人が点検を理由に訪問してきても、無視したり断るようにしましょう。

点検商法について知りたい方は、『こちらの記事』で詳しく解説しています。
こちらも読まれてます：悪質な点検商法に注意！詐欺やトラブルの事例と対策を解説

【レスキュー商法】悪質な詐欺被害から身を守る予防方法を解説

レスキュー商法をはじめとした悪質な詐欺から身を守る、予防方法についてご紹介していきます。

最善な予防方法は、そもそも『悪質な業者を訪問させない（依頼しない）』ことが重要です。

■レスキュー商法から身を守る予防方法

• トイレの詰まりや水漏れなど、緊急性を要するトラブルが発生しても冷静になる
• 安さで決断しない
• スピード対応で決断しない
• 複数の業者から比較する
• 1人で応対や決断をしない
• 事前に具体的な工事内容と見積書を提示してもらい、勝手に作業させない

それぞれ解説していきます。

トイレの詰まりや水漏れなど、緊急性を要するトラブルが発生しても冷静になる

トイレの詰まりや水回りの水漏れなど、緊急性を要するトラブルが起きたとき、慌ててしまうことがありますよね。
しかし、焦った状態ですと、冷静な判断ができないため、ネット検索などで悪質な業者に依頼してしまう可能性が高まってしまいます。

トラブルが発生しても、まずは冷静になりましょう。
1人で決断するより、誰かに相談することもおすすめです。

安さで決断しない

トイレの詰まりや水漏れなど、住宅設備のトラブルが発生した際、安さだけで修理を依頼すると、レスキュー商法の被害に遭う可能性が高まります。

悪質な業者の多くは、「トイレの詰まり【780円～】」や「水回りのトラブル基本料金1,000円～」など、あたかもトラブルを安く解決できるような表記をします。

しかし、『◯◯円～』とあるように、最低金額が安いだけで、実際は数万円～数十万円も請求されてしまう事例も。
金額を鵜呑みにせず、冷静に信頼できる業者であるか判断しましょう。

なるべく安く済ませたい気持ちはわかりますが、悪質な業者はそういった心理につけこんでくるため、金額だけで判断しないようにしてください。

スピード対応で決断しない

スピード対応で判断するのも危険です。

安さと同じぐらい広告に多い謳い文句が、「最短◯分で訪問」や「トラブルを即解決」などのスピード対応になります。

トイレの詰まりや水漏れなど、緊急性を要するトラブルが発生した際は、少しでも早く解決したいと思いがちですが、詐欺はそういう心理につけこんできます。
特に、「トラブルを980円でスピード解決！」など、『安さ＋スピード対応の両方の訴求がある広告』は避けたほうが無難です。

■詐欺の可能性が高い広告例

• トイレの詰まり780円～スピード対応！最短10分で訪問します
• 水のトラブル即解決！1,000円～
• 突然のゴキブリをスピード駆除！最短10分で訪問550円～
• 鍵のトラブル980円～即対応！

広告文や広告画像の中に、上記のような文章が含まれていたら、詐欺の可能性が高いため要注意です。

複数の業者から比較する

依頼する際、1社だけで判断するのは危険です。
トラブルで慌てていたり、急いでいるときほど、正常な判断が下せません。

必ず、複数のホームページを見て、費用や口コミ、実績、評判、創業年数などを確認し、お見積もりをしましょう。

費用は『◯◯円～』など、曖昧な金額しか提示していない場合は要注意。
作業費や商品代金、時間単位でいくらなど、何にどれくらいの費用がかかるのか、見積書に明示されているのが理想で、少しでも違和感や不安を感じたら避けてください。

複数の業者を比較検討することで、怪しい業者を見抜ける可能性が高まるため、冷静に見極めていきましょう。

1人で応対や決断をしない

被害に遭う可能性が高まる高齢者や女性、若い方は、なるべく1人で応対しないことをおすすめします。
家族や知人にお願いし、複数人で応対することで、悪質な業者が訪問してきても、強引な手段を取りにくくなります。

また、どこの業者に依頼するか選ぶ際も、誰かに相談することで、より客観的に判断できるようになります。
1人で応対したり、決断するのは避けましょう。

事前に具体的な工事内容と見積書を提示してもらい、勝手に作業させない

作業に入る前に、具体的な工事内容や見積書を先に提示してもらいましょう。
その内容をよく確認し、納得してから作業してもらいます。

契約を急かしてきたり、すぐに現金払いを要求される場合は、悪質な業者である可能性が高いため、作業させる前に断ってください。

【まとめ】レスキュー商法は、悪質な業者を訪問させないことが一番の予防策です

レスキュー商法は、人の弱みにつけこんで、高額な費用を請求したり契約させる詐欺行為です。
悪質な業者に依頼してしまうと、高額な金額であっても、なかば強引な手段によって断りきれずに支払ってしまう方が多く、事態は年々深刻化しております。

レスキュー商法から身を守る最善な予防方法は、『悪質な業者を訪問させない（依頼しない）』ことが何より重要です。

トラブルが起きてもまずは冷静になり、なるべく1人では対応せず、複数社を比較して、信頼できると思える業者に依頼しましょう。

また、被害に遭われても、クーリングオフを利用できる場合がありますので、消費者ホットライン（電話：188）に連絡したり、消費生活センターなどに相談してみてください。

ライフアドバンスジャパンでは、水回りをはじめ、住宅設備の交換工事にかかる費用の見積もりや現地調査を無料で行っています。
当社は住宅設備のリフォーム業者のため、修理を承ることはできませんが、リフォームや交換工事でしたらご対応できますので、お気軽にご相談ください。

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